車を拭く様子

【車のコンパウンド】失敗しない手磨きのやり方を紹介!プロおすすめのコンパウンド商品まで詳しく解説


この記事では、失敗しない手磨きの方法やコンパウンドの種類などを詳しく解説します。


また、プロがおすすめする最強のコンパウンド製品まで詳しくまとめています。


コンパウンドの特徴や正しい磨き方を理解し、愛車の美しさを保ちたい方に参考になる内容です。 


コンパウンドとは細かなすり傷などを削ってなめらかにすること

コンパウンドの施工の様子


コンパウンドとは、塗装面に付いた細かなすり傷や洗車キズを、研磨剤の粒子で削ってなめらかに整える作業のことをいいます。


表面を少しずつ削ることで光沢を取り戻し、塗装本来の美しさを引き出せます。


特にクリア層にできた浅い傷なら、コンパウンドを使うことで目立たなくできるため、年に1度など定期的に行うとよいでしょう。


ただし、削り過ぎると塗装を傷めるため、用途に合った粒度を選び、優しく磨くことが大切です。


コンパウンドで消える傷は表面のクリア層まで

傷ついた車


コンパウンドで消せるのは、塗装の一番外側にあるクリア層についた浅い傷までです。


クリア層は塗装を保護する透明な膜で、表面の小さな擦り傷やくすみは磨けばなめらかになります。


しかし、塗装面を越えて下地が見えるような深い傷はコンパウンドでは修復できません。その場合はタッチペンや再塗装が必要になります。 


コンパウンドの性質や成分の違い

コンパウンド施工の様子


一概にコンパウンドといっても様々な種類があります。性質や成分の違いを解説します。


形状(ペースト・液体)


コンパウンドの「形状」には「ペーストタイプ」と「液体(リキッド)タイプ」があります。


ペーストは粘度が高く、垂直なドアなどでも垂れてこないため扱いやすいです。


一方液体タイプは伸びがよく、ボンネットやルーフなど水平な広い面を効率的に磨けます。


粒子(粗目・細目・極細目・超極細)


コンパウンドは「粒子」の大きさ(粗さ)によって用途が変わります。


粗目:深い擦り傷や下地処理向き

細目:一般的な洗車キズや浅めの傷修復に最適

極細目:仕上げ磨きやツヤ出しに使用

超極細:鏡面仕上げや最終の光沢出しに最適


どのようなシーンで使用するかによって粒子の大きさを変えて使用しましょう。


成分(水性・油性)


コンパウンドの成分には水性(水溶性)と油性(油溶性)2種類があります。


水性タイプは研磨力が高く、洗い流しやすいので傷の修正作業が速く進むのがメリットです。


油性タイプは潤滑性が高いため、磨いているときの摩擦や傷発生のリスクを抑えられます。


失敗しない!手磨きでコンパウンドする手順

コンパウンド


手磨きでコンパウンドを使う際は、以下の手順で行いましょう。


1.まずは洗車で砂やホコリをしっかり落としましょう。流し忘れは傷の原因になるので気をつけましょう。


2.次に、柔らかいスポンジや専用クロスにコンパウンドを適量取り、力を入れすぎず一定方向にやさしく磨きます。円を描くよりも直線的に動かす方がムラを防ぎやすいのでおすすめです。


3.磨いた後は水で洗い流し、仕上げにワックスやコーティングをして保護しましょう。


以上の工程を行うことで、コンパウンドを安全に行えるでしょう。コンパウンド前の洗車は非常に大切ですので、念入りに行ってください。 


洗車に関してさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてください。

【部分別】車についた泥汚れの正しい落とし方 おすすめの洗浄洗剤も紹介 

ポリッシャーを使用するのもおすすめ

ポリッシャー


広い面積を効率よく磨きたい場合は、ポリッシャーの使用が便利です。


手磨きに比べて短時間で均一に仕上げられ、深めの傷にも効果を発揮します。


ただし、回転数や力加減を誤ると塗装を削りすぎる恐れがあるため、低速から始めて様子を見ながら行うことが大切です。


プロおすすめ!最強のコンパウンド商品4選


コンパウンドを正しく理解し、自分で磨く方法を知ることで、大きなコストをかけずに愛車の美しさを保ちやすくなります。


しかし、数多くある市販のコンパウンド商品の中からどれを使用するべきなのか、迷う方も多いのではないでしょうか。


そこで、プロがおすすめするコンパウンド商品を4点紹介しますので、購入の参考にしてください。 


水溶性コンパウンド グリーン【CLEAN EXCEL】


「水溶性コンパウンド グリーン」は、水溶性で扱いやすさが高く、ペーパー目の除去から鏡面仕上げまで対応できるハイスペックなコンパウンドです。


ウールバフまたはウレタンバフを組み合わせて使うことで、軽いキズから深めの磨きまで幅広い研磨ができます。


塗装の下地処理やコーティング前の準備にも適しており、非イオン界面活性剤などが含まれ、コーティング層への悪影響を抑えつつツヤを出せる点が、多くのユーザーに評価されています。


初めてコンパウンドする方や、リピートで利用していきたい方におすすめの商品です。 


ハンネリコンパウンド【Willson】


「ハンネリコンパウンド」は細目や極細など粒度のバリエーションがあり、軽い洗車キズから補修塗装後の表面研磨に適しているコンパウンドです。


細目タイプは浅い傷の除去と塗装の古くなった表面を整える効果があります。


極細タイプはツヤを出す仕上げ磨きにぴったりです。 


(黒い車用)超ミクロンコンパウンド【SOFT99】


「超ミクロンコンパウンド」は「ダーク&メタリック車用」など濃色車に特化した液体タイプで、平均粒径0.70.8ミクロン程度の超微粒子研磨材を使用しています。


普通の洗車で落ちにくい洗車キズや水アカを抑えつつ、塗面の光沢を復活させる効果が高い点が特長です。 


(白い車用)コンパウンド【Holts】


Holtsの「コンパウンド」は、白色や淡色車専用に設計されています。


「光沢の復元・鏡面仕上げ」が特徴で、極細タイプの研磨剤を使い、浅いスクラッチやくすみを目立たなくできます。


液体タイプで伸びが良いため、ボンネットやルーフのような広い面でも少量で効率よく磨けます。 


値段が気になる人は100均のコンパウンドもチェック

コンパウンド


コンパウンドはホームセンターやカー用品店で購入できますが、コストを抑えたい方は100均商品もチェックしてみましょう。


ダイソーやセリアなどで販売されるコンパウンドは、小傷やくすみを目立たなくする程度なら十分活用できます。


ただし研磨力や仕上がりは市販の高品質品に劣るため、あくまで簡易的な補修用として使うのが賢い活用法です。


コンパウンドで細かな傷を消して美しいボディにしよう!

綺麗な白い車


この記事では、失敗しない手磨きの方法やコンパウンドの種類、プロがおすすめする最強のコンパウンド商品などを詳しく解説してきました。


コンパウンドを正しく理解し、自分で行えるようになることで、愛車はいつまでも光沢のあるキレイな状態を保てます。


この記事を参考に、定期的に細かな傷を消して、美しいボディの維持を目指しましょう。