車の窓ガラスは内側と外側で掃除方法が違う!ウロコや油膜、水垢を徹底的に綺麗にする方法を洗車専門店が解説

車の窓ガラスは内側と外側で掃除方法が違う!ウロコや油膜、水垢を徹底的に綺麗にする方法を洗車専門店が解説

「車の窓ガラスの汚れが落ちない」


「上司や後輩を乗せる予定があるので、週末までに何とか綺麗にしたい...!」


「カーシャンプーでしっかり洗車しているのに曇っている...」



しっかり洗車しても、水垢やウロコ、さらには汚れが残っているとがっかりしますよね。


車のフロントガラス・窓ガラスには、様々な種類の汚れが付着しているため、汚れに合ったクリーニングを行わないとなかなか綺麗になりません。


そこでこの記事では、窓ガラスに付着する汚れの種類から、窓の内側・外側の正しい洗車方法についてまとめました。


いつものカーケア用品にプラスするだけなので、気軽に実践できる内容になっています。

車の窓ガラスの汚れの原因とは?



汚れた車の窓ガラス

車の窓ガラスに付く汚れは、大きく分けて水性、油性の2種類あります。


さらに、窓ガラスの内側と外側でそれぞれ汚れが付く原因が異なります。



外側の汚れの原因
内側の汚れの原因
水性
砂、ホコリ、泥、雨水
チリやホコリ
油性 経年変化したコーティング剤、運転中にはね上げた路面の油分
手垢・ヤニ汚れ

窓ガラスの内側と外側では付着する汚れの種類が違うため、掃除方法が異なるということをまずは念頭に置いておきましょう

車の窓ガラスを掃除しておくべき理由

夜の車の運転

このような汚れを放っておくと、運転時の視界不良につながり、最悪の場合、交通事故の可能性があり大変危険です。


特に油性の汚れが広がると、油膜となってガラス全体がぼんやりとしてしまい、前方や横の視界が悪くなってしまいます。


さらに、夜間は対向車のヘッドライトや街灯等が油膜によってギラギラと乱反射するようになり、事故やトラブルのリスクが高まります。


また、油膜は、ワイパー作動時の「キュキュ」「ガガガ」「ズズズ」のような「ビビリ音」の原因にもなっており、運転時の集中にも悪影響があると言えます。

【外側】フロントガラス・窓ガラス汚れの落とし方

雨水で濡れた車

窓ガラスには、水性の汚れと油性の汚れがあり、しっかり落としておかないと視界不良等で事故リスクが高まることを確認しました。


ここからは、まず車の外側の窓ガラス汚れの特徴や落とし方を確認していきましょう。

車の窓ガラス(フロントガラス)の外側の汚れの特徴



外側の窓ガラスの汚れの原因
水性
砂、ホコリ、泥、雨水
油性
花粉・鳥のフン、経年変化したコーティング剤、運転中にはね上げた路面の油分

外側は常に外気にさらされているため、花粉・ホコリ・泥・砂・鳥のフン・雨水など、毎日ありとあらゆる種類の汚れが付着します。


毎日車を使用する方や、カーポート等がない場所で保管される方でしたら、数日で油膜の上にさらに雨水などの水垢ができてしまい、複雑な汚れが付着している状態になっているかと思います。


車の窓ガラス(フロントガラス)外側の汚れを落とす方法

まずは水性の汚れを落として、その後油性の汚れを落とします。


用意するものや手順は以下の通りです。


車の外側の窓ガラス掃除に必要なもの

  • ホース
  • カーシャンプー
  • スポンジ
  • バケツ
  • マイクロファイバークロス
  • 乾拭き用タオル
  • 油膜除去剤


車の外側の窓ガラス掃除の手順


1.水性の汚れを落とします。ホースを使って軽く水洗いしたあと、カーシャンプーとスポンジを使ってフロントガラスや窓ガラス外側の汚れを落としていきます。


2..一度水分をしっかりと拭きます。※ここで拭きとらないと、この後使用する油膜除去剤がうまく働きません。


3.油性の汚れを落とします。油膜除去剤をガラスに塗布し、しばらく経過したのちに濡らしたマイクロファイバータオルでふき取りましょう(使用する除去剤によって異なりますので取扱説明書をよく読んでご使用ください)。



また、固執してゲル化した油膜は、通常の油膜除去剤では落とせない場合があります。


研磨剤が入った油膜剤もありますが、こすりすぎると傷の原因にもなるため、お店に相談することをおすすめします。


食器洗い洗剤は使用できる?


車の油膜を落とすために、食器洗い洗剤は有効です。

しかし、油汚れを落とす界面活性剤の濃度が高いため、ガラス面以外のゴムやパーツ、タイヤに付着すると劣化してしまう恐れがあります。

やむを得ず使用する際は水で薄め、最後はしっかりと水で洗い流すようにしてください。


【内側】フロントガラス・窓ガラス汚れの落とし方

車の内側からみたフロントガラス

車の外側はホースやカーシャンプー等で洗車できる一方、シートへの付着など細かい部分への配慮が必要で、掃除しにくいのが車の内側の汚れ。


ここからは、内側の汚れの特徴や正しい落とし方を見ていきましょう。


車の窓ガラス(フロントガラス)の内側の汚れの特徴



内側の窓ガラスの汚れの原因
水性
チリやホコリ
油性
手垢・ヤニ汚れ

窓ガラスの内側は、外との温度差での結露等が原因で水分が残りやすく、手垢などの油分の汚れと混ざり合っているのが特徴。


また、車内でタバコを吸う方は、シートや天井だけではなく、窓の内側にもヤニ汚れが付着している状況です。


車の窓ガラス(フロントガラス)内側の汚れを落とす方法

外側の汚れと同様に、窓の内側も水性の汚れ→油性の汚れの順で綺麗にしていきます。

用意するもの、手順は以下の通りです。



車の内側の窓ガラス掃除に必要なもの

  • 水またはお湯
  • 無水エタノール(消毒用のものではなく、無水を推奨)
  • マイクロファイバークロス×3(タオルでも可)


車の内側の窓ガラス掃除の手順


1.まずは水性の汚れを落とします。マイクロファイバークロスで水またはお湯を固く絞り、内側を水拭きします。冬場はお湯にするとさらに汚れが落としやすくなります。


2.濡れていないマイクロファイバークロスで乾拭きします。


3.続いて油性の汚れにアプローチします。無水エタノールをクロスに含ませ、拭き上げましょう。


4.最後にもう一度乾拭きします。

すべての窓ガラスで3を行ってから乾拭きするのではなく、窓ガラスごとに3と4を繰り返すと綺麗に仕上がります。


エタノールは、消毒用ではなく無水エタノールを推奨します。


水分量が違い、早く蒸発するため拭き後やウロコが残りにくくなるためです。


危険


エタノールは密閉された高温下に長時間放置しておくと、爆発の可能性があり大変危険です。

車内での保管は行わないようにしてくださいね。

気になった時にサッと掃除したい場合は、消毒用のウエットティッシュなどでも代用できます。


車の窓ガラス掃除Q&A

車の窓ガラスを拭いている様子

最後に、車の窓の掃除でよくある質問にお答えします。

窓に拭き後が残って、水垢がついてしまう時の対策を教えてください


直射日光が当たっていると、空気が乾燥していて水分がすぐ乾くので、拭いた跡が残りやすい状況です。

なるべく日陰で洗車するか、早朝や夕方ごろの洗車が良いでしょう。


また、水分自体を残さないために、吸収率の良いマイクロファイバークロスを使用すると良いでしょう。

落とせない頑固な油膜・ウロコ汚れはどうしたらいいですか?

特に油分の汚れが固まってしまうと、油膜除去剤では落とせません。


こすってしまうと傷の原因にもなるため、プロに任せるのがベストです。


ディーラーやお近くのカーショップ、さらにはガソリンスタンドなどで対応しています。


ディーラーやカーショップでは、油膜汚れのコーティングも併せて行ってくれところもありますので、気になる場合は相談してみてください。

窓ガラスのコーティングや撥水加工は効果がありますか?

効果はあります。


事前に水垢や油分を跳ね返す撥水コーティングをしておけば、コーティングをしていない場合に比べて汚れは付きにくくなり、管理も楽です。


ご自身で行う場合には、市販の窓ガラス用カーコーティング剤を使用してみてください。


特に初心者の方は、リーナーとしてもコーティング剤としても使用できる商品が手軽でおすすめです。

より強力なコーティングを施したいという場合は、業者への依頼がおすすめです。


より手軽な「ポリマーコーティング」は、コーティングの中でも耐熱性や耐久性に優れており、一般的にツヤっと美しいボディに仕上がる「ガラスコーティング」など様々な種類があります。


費用は1,000円~10万円以上と幅広く、持続期間も種類によって異なるため、店頭で相談してみるのが良いでしょう。

車の窓ガラスの内側・外側の掃除方法をマスターして綺麗に保とう

車の窓を拭いている様子

この記事では、車の窓ガラスの内側・外側の掃除方法について解説しました。


  • 水性の汚れ→油性の汚れの順に落とす

  • 外側の汚れは水洗いののち、油膜除去剤を使用

  • 内側の汚れは水拭き後、無水エタノールを使用


車の窓の汚れは、運転時の気分も損なうだけではなく、視界不良で事故やトラブルにつながるリスクがあります。


ウロコや水垢が残りにくいマイクロファイバークロスや無水エタノール、さらにはコーティング剤なども活用して掃除してみてくださいね。

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