洗車のプロが実践する正しいタイヤの洗い方~NGな洗剤や洗浄方法も解説

洗車のプロが実践する正しいタイヤの洗い方~NGな洗剤や洗浄方法も解説~



「タイヤやホイールの汚れってどうやって落とせばいいの?」


「食器用洗剤を使ってもいい?」


タイヤやホイールは、車のパーツの中で最も汚れやすいと言われている一方で、ケア方法を間違うと一気に劣化が進むデリケートな部分でもあります。


そこでこの記事では、タイヤの正しい洗浄方法や頻度、やってはいけないことなどを、この道50年の洗車のプロが分かりやすくまとめました。

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タイヤの汚れの特徴

ブレーキダストが付いたタイヤ

タイヤの汚れとしてまず挙げられるのが、砂やホコリなどの汚れです。


走行する場所によっては、落としにくい泥やオイルなどの汚れが付着することもあります。


さらに見逃せないのが、「ブレーキダスト」と呼ばれる汚れ。


ブレーキをかける際に摩擦で生じる金属の粉末です。細かな黒い粉がホイールに付いているのを見かけたことがあるのではないでしょうか。


タイヤは黒いので目立ちにくいのですが、実はたくさんのブレーキダスト汚れが付着しているのです。

洗車時にタイヤを洗浄するメリット

カーシャンプーを使っての洗車の様子

洗車と一緒にタイヤもキレイにすることによって、タイヤの寿命を伸ばすことも可能です。


タイヤの寿命は一般的に4年程度。手入れせず、ホイールやタイヤにこびりついたブレーキダストを放っておくと、錆びやゴムの劣化に繋がり、さらに寿命が短くなってしまいます。


タイヤの買い替えは、必要な出費と分かっていても、金額に涙する方も多いのではないでしょうか。適切にタイヤ洗浄することによって将来のコストも抑えられるかもしれません。


また、タイヤが黒くてきれいな状態だと、車全体が美しく引き締まって見えるなどのメリットもあります。

タイヤを洗う頻度はどのくらいがベスト?

タイヤの定期的なお手入れは大切ですが、洗車をする際、毎回念入りに洗う必要はありません。


タイヤ表面には、劣化を含む薬剤が被膜を作っていますので、過度な洗浄は逆効果となってしまいます。


普段の洗車では、タイヤは軽く水で洗い流す程度にし、以下のようなタイミングで念入りに洗うようにしましょう。



念入りにタイヤを洗うべきタイミング

  • 泥や土で白くなっているなど汚れが目についた


  • オイルよごれがある場所や泥道を走った


  • 長距離移動でブレーキの使用頻度が多かった

タイヤに負担がかかる道を走行した際に、しっかりと汚れを落とせていれば問題ありません。


超基本!正しいタイヤの洗車4ステップ

洗車用のスポンジ

ここからは、基本のタイヤ洗浄の方法を紹介していきます。

タイヤの洗車に必要な道具


最低限必要なもの

  • ホース
  • ブラシ
  • スポンジ
  • クロス


あると便利なもの

  • カーシャンプー(フェンダー洗浄に使用)
  • ホイールクリーナー


洗剤などでむやみに洗ってしまうと、タイヤそのものに付着している保護剤が落ちてしまう可能性もあるため、タイヤの洗浄には、以上の4点で充分です。


ブラシやスポンジなどをボディ洗車用と兼用してしまうと、タイヤの砂や泥、鉄粉などでボディを傷つけてしまう恐れがありますので、タイヤ用を別途用意しましょう。


また、汚れがひどい場合は専用のタイヤ・ホイールクリーナーを活用してみてください。おすすめの商品については記事後半「洗車のプロがおすすめするタイヤホイール洗浄剤3選」で紹介していますよ!

①タイヤまわりのフェンダーの汚れを落とす





まずは、タイヤの周囲を覆っているフェンダー部分の汚れをキレイにしていきます。


フェンダーは、タイヤより上にある部分。最後に洗うとせっかく洗浄したタイヤに汚れがかかってしまいますので一番最初に洗いましょう。


フェンダーを水で洗い流した後、ブラシで優しく汚れを落としていきます。なかなか落ちない場合はカーシャンプーを薄めたものを活用してみてください。


普段はなかなか手の届きにくいフェンダーの内側(タイヤハウス)部分も洗い流しておきましょう。

高圧洗浄機を使用して洗う時の注意点


高圧洗浄機を使用する場合は、注意が必要です。汚れがひどいからといって近づけて洗うと、タイヤを傷めてしまうかもしれません。


ノズルを拡散するタイプにし、ピンポイントでタイヤに当てないようにします。


同じ部分に連続で当てることは避け、水圧を下げつつ30cmほど距離をとって洗うのがポイントです。

②タイヤ全体をブラシで洗う

次に、タイヤのゴム部分を洗浄します。


タイヤ専用に用意したブラシを使って全体をこすり洗いていきましょう。タイヤのゴム部分は、水洗いで十分です。


タイヤ側面のラインや、タイヤが路面と接触する部分の面の汚れを掻き出してください。


この時、前輪であればハンドルを切っておくことで洗いやすくなり、溝にはまった小石などを取り除く際も簡単です。


小石は走行中に発生する異音の一因であり、タイヤ回転中に小石が飛び、後続車に当たる可能性もありますので、可能な限り取り除いておきましょう。


③ホイールもあわせて洗い、水ですすぐ


続いて、ホイールを洗いましょう。ホイールがピカピカの状態だと、車がより一層美しく見えます。とはいえ、ホイールのブレーキダストや油汚れは水とブラシだけではきれいに落とすのは困難。


特にブレーキダストは、自宅にある中性洗剤(食器洗い洗剤)などでも落とすのは難しい汚れです。そのため、専用のクリーナーを活用しましょう。


おすすめのクリーナーは、記事後半「洗車のプロがおすすめするタイヤホイール洗浄剤3選」で紹介していますので、参考にしてみてくださいね。


タイヤもホイールもきれいに洗い終えたら、すすぎ残しがないよう水で丁寧に洗い流しましょう。


④仕上げの拭き上げ



タイヤとホイールの洗浄が終了したら、素早く水分を拭き取ります。


特にホイール部分はウォータースポットが残りやすい部分ですので、吸水力の高いクロスを使用するのがおすすめ。


タオルやクロスは数枚用意しておくと効率よく作業が捗ります。


良く拭き上げ、乾かした後は、以下のようなホイールにコーティング剤を施すと汚れに強くなります。

ホイールコーティング剤には、クリームタイプやスプレータイプなど様々な種類がありますので、ご自身に合ったものをぜひ探してみてくださいね。

ガソリンスタンドの洗車でタイヤ洗浄もできる?

ガソリンスタンドの洗車の外観

もしご自宅で洗車・タイヤ洗浄が難しい場合は、ガソリンスタンドの洗車を活用しましょう。


通常の洗車のオプションとして、タイヤ・ホイールメニュー用意しているガソリンスタンドは多数あります。


機種やスタンドによっても異なりますが、タイヤホイール洗浄メニューは通常の洗車+200円ほどで、基本メニューの洗車時間に加えて5分ほどで仕上げてもらえるのが一般的。


タイヤ部分に高圧水を噴射して汚れを落とし、ホイール用のシャンプーを使ってブラシできれいに洗浄したあと、すすぎ洗いしてくれます。


車の外に出たり、水を扱ったりしなくて良いので、寒い冬場に活用してみてもいいかもしれません。


洗車のプロがおすすめするタイヤホイール洗浄剤3選

ここまで、正しいタイヤの洗浄方法を解説してきました。


タイヤゴム部分はゴムの劣化の心配があるので基本的に水洗いで充分ですが、ホイール部分はそうはいきません。


頑固なブレーキダストなどの汚れをきれいに落とせる、おすすめの専用クリーナーをプロの目線からピックアップしましたので、確認していきましょう。

【手軽さ重視】「ホイールクリーナー 12枚」イチネンケミカルズ クリンビュー

まずは手軽にホイールクリーナーを使ってみたいという方におすすめのが、クリンビューの「ホイールクリーナー 12枚」。


一般的なクリーナーと異なり、シートタイプなのでサッと使えて便利です。


シートには、ホイール用洗浄剤含まれており、汚れにアプローチしてくれます。また、洗浄だけではなく、艶出し・撥水・防汚コーティング効果も。


効率よくホイール洗浄とコーティングを行いたい方にぜひ手にとっていただきたいクリーナーです。


【小傷消し&防錆効果】「ヴィーナスホイール」Veanus Smart Care

高分子が配合されており、ホイールの小キズを消しながら耐久性アップを実現できるワックスです。

塗装面とその下の金属(アルミ)部分に浸透しながら、表面に高分子の被膜を形成します。


耐摩耗性・耐衝撃性・耐熱性があり、また酸や塩害にも強く防錆効果もあります。

そのため、日常的に車をよく使う方や、沿岸地域にお住まいの方にとくにおすすめです。

スポンジ・クロスもついているので、すぐに使用可能です。

【香りが気にならない】「ホイールクリーナー」SurLuster シュアラスター  

ミントの香り付きで、ホイールクリーナー独特の香りが気になる方にも使いやすい仕様になっています。


泡で出てくるスプレータイプで、汚れをしっかりキャッチ。さらに、付属のスポンジブラシは細かいところもしっかり洗いやすい形状のため、洗い残しを防げるのもポイントです。


研磨剤を含まない液剤を使用しており、幅広いホイール素材に使えるクリーナーなので、最初の一本にもおすすめです。

やってはいけない洗浄方法とNG洗剤

高圧洗浄機でのタイヤ洗浄

最後に、やってはいけないタイヤの洗浄方法について見ていきましょう。

融雪剤がついたままゴシゴシ洗浄する


冬場の雪道に撒かれていることの多い「融雪剤」。車についてしまった融雪剤は放っておくと錆びの原因になるため、しっかりと洗いたいと考えている方も多いのではないでしょうか。


とはいえ融雪剤は時間が経つと車に固着し、非常に落としにくくなります。


落とそうとゴシゴシこすってしまうと、目の粗いやすりで車を削っている状態に。


融雪剤の正しい落とし方や予防策については、以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひ確認してみてくださいね。


雪道走行で車に塩カルが付いた!錆びる前に正しい落とし方を創業50年以上の老舗カーコーティング専門店が解説


食器洗い洗剤を使用してタイヤを洗う


タイヤの洗浄に食器用洗剤を使う方法もあるようですが、プロの目線からはおすすめしません。食器用洗剤は油分を除去する力が強く、タイヤの表面のコーティングを奪ってしまい、白化やひび割れの原因になります。


ゴム部分は基本的には水洗いで洗浄しましょう。


正しい洗車と洗浄をマスターしてタイヤを長持ちさせよう

青空のもと、車が走行している様子

この記事では、正しいタイヤの洗浄方法や、おすすめのホイールクリーナーについて紹介しました。


  • タイヤは洗浄しすぎず、汚れが気になったら洗浄する程度でOK
  • タイヤのゴム部分は基本水洗い
  • ホイールの汚れは専用のクリーナーで落とす

以上の3点を守れば、大幅なタイヤの摩耗や消耗を防ぐことができます。


高圧洗浄機や洗車時の洗剤の種類などにも気を付けて、カーライフを楽しんでくださいね!

タイヤの洗浄方法に関するよくある質問

タイヤはどれくらいの頻度で洗うのが理想ですか?

月1〜2回程度が目安です。


雨の日の走行後や、泥・融雪剤・ブレーキダストが付着した場合は、早めに洗うと汚れの固着を防ぎやすくなります。


とくにブレーキダストは放置すると落ちにくくなるため、こまめなお手入れがおすすめです。

タイヤはボディ用カーシャンプーで洗っても大丈夫ですか?

ボディ用シャンプーでも軽い汚れを落とすことはできますが、タイヤ専用のクリーナーの使用をおすすめします。


ボディ用のカーシャンプーは、タイヤには洗浄力が強すぎる場合があるため、負担がかかる可能性もあるためです。


しっかり洗浄したい場合は、タイヤ専用クリーナーにくわえ、ホイールクリーナーを活用するとよいでしょう。

タイヤ洗浄でやってはいけないことはありますか?

タイヤが熱い状態ですぐに洗うことや、強い洗剤でゴシゴシこすることは避けましょう。


高温時は洗剤が乾きやすく、シミやムラの原因になることがあります。


また、タイヤやホイールを傷める可能性があるため、高圧洗浄機を近距離で当て続けることもおすすめできません。

タイヤブラシはどんなものを選べば良いですか?

やわらかめ〜中程度の硬さのブラシを選ぶと使いやすいでしょう。


硬すぎるブラシで強くこすると、タイヤ表面を傷めたり、ホイールに細かい傷が入る原因になることがあります。


細かい溝まで洗いやすい、タイヤ専用ブラシを使うのがおすすめです。

フェンダーはどのように洗えば良いですか?

フェンダーの外側・内側共に、水でしっかり洗い流し、ブラシでやさしく汚れを落としましょう。


落ちにくい汚れがある場合は、カーシャンプーを薄めて使用する方法もあります。


また、タイヤ洗浄後にフェンダーを洗うと、タイヤへ汚れが跳ねる可能性があるため、先にフェンダーまわりをきれいにしておくとスムーズです。