
車のヘッドライトの黄ばみ取り方法を知りたい!原因と対策を専門店が解説
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「ヘッドライトの黄ばみが気になる…」
「ヘッドライトの黄ばみを取るためにはどうすればいいの?」
車に長く乗り続けているとヘッドライトの黄ばみが気になってくると思います。
特に屋外に駐車していると黄ばみやすく、そのまま放置していると明るさが足りず車検に通らなくなることも。
そこでこの記事では、ヘッドライトの黄ばみ取りについて、車のプロが詳しく解説します。
この記事でわかること
車のヘッドライトが黄ばむ3つの原因
車のヘッドライトの黄ばみを放置すると発生する問題
ヘッドライトの黄ばみ取り方法
ヘッドライトの黄ばみ防止におすすめの対策
ヘッドライトの黄ばみ取りにおすすめの商品も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のもくじ
車のヘッドライトが黄ばむ3つの原因

まずは車のヘッドライトが黄ばむ主な原因を3つ解説します。
車のヘッドライトが黄ばむ3つの原因
紫外線による劣化
排気ガスや道路の汚れ
ヘッドライトの熱によるダメージ
原因を放置していると、ますます黄ばみがひどくなります。それぞれ原因を確認していきましょう。
紫外線による劣化

車の保管場所が屋外の場合、長期間紫外線にさらされ続けるためヘッドライトが劣化し黄ばみの原因となります。
以前はガラス製が多かったヘッドライトですが、現在はポリカーボネート樹脂が主流です。
ポリカーボネート樹脂は衝撃に強く、事故が発生したとき破片が飛び散らないため、安全性の面から広く採用されています。
しかし、ポリカーボネート樹脂は紫外線に対して弱いという欠点があり黄ばみが発生しやすくなっているのです。
排気ガスや道路の汚れ

排気ガスや道路の汚れもヘッドライトが黄ばむ原因となります。
飛び石などでヘッドライトが傷つくと排気ガスや道路の汚れが溜まりやすく、そこから黄ばみが発生します。
定期的な清掃で汚れを解消すれば黄ばみの発生を抑えられますが、細かな傷に入り込んだ汚れはなかなか落とせません。
また、新車で購入したときはヘッドライトにコーティングが施されていることが多いですが、経年劣化でコーティングが少しずつ剥がれていき汚れが付きやすい状態になります。
ヘッドライトの熱によるダメージ

ハロゲンライトの場合、電球が高温になるため長年車に乗っていると、ヘッドライトのプラスチックレンズが熱により少しずつ劣化し黄ばみが発生します。
ハロゲンライトから熱をあまり発生させないLEDライトに変更すると、長年車に乗り続けても黄ばみが発生しにくいです。
LEDライトはハロゲンライトよりも高価ですが、寿命が長いため結果的に安く済む場合もあります。
10年以上乗り続けるなら、ハロゲンライトからLEDライトへの変更を検討しても良いでしょう。
車のヘッドライトの黄ばみを放置すると発生する問題

車のヘッドライトの黄ばみを放置するといくつか問題が発生する可能性があります。
車のヘッドライトの黄ばみを放置すると発生する問題
事故のリスクが高まる
車検に通らなくなる可能性がある
ヘッドライトを交換しなければならない
黄ばみを放置すると事故の原因にもつながります。それぞれの問題を確認していきましょう。
事故のリスクが高まる

ヘッドライトの黄ばみを放置していると、光が遮られ視認性が悪くなり事故のリスクが高まります。
街灯がたくさん設置されている都会の場合はそれほど問題ありませんが、田舎だとヘッドライトの光が弱いと夜道はほとんど見えません。
雨の日は視界がさらに悪くなるため、対向車に気づかなかったり、センターラインをはみ出してしまったりする可能性があります。
大きな事故にも繋がる可能性があるため、ヘッドライトの黄ばみの放置は危険です。
車検に通らなくなる可能性がある

ヘッドライトの黄ばみを放置していると、光量不足や色味の変化で車検に通らなくなる可能性があります。
車検でチェックされるヘッドライトの基準
光量
光軸
色味
ヘッドライトの黄ばみが影響を与えるのは光量と色味です。
ヘッドライトの光量の検査では前方をどれくらいの範囲を照らせるかチェックします。
1灯あたり6,400カンデラ(光の強さの単位)以上あることが条件です。
ヘッドライトが黄ばんでいると十分な範囲を照らせないので注意しましょう。
また、色味では4,000〜6,000ケルビン(光の色を表す指標)の基準値に入っているか検査されます。
社外品の青みの強いものや、黄色みの強いカスタムされたヘッドライトが検査にひっかかります。
しかし、カスタムしていなくともヘッドライトの黄ばみが強いと車検に落ちる可能性もあるため、黄ばみが強い場合は車検前に清掃を行いましょう。
ヘッドライトを交換しなければならない

ヘッドライトの黄ばみがあまりにひどくなり、清掃してもとれない場合は本体ごと交換する必要があります。
車種によって費用は異なるため目安ですが、自分で交換する場合は数千〜数万円、業者に交換を依頼する場合は3〜4万円ほどを見積もると良いでしょう。
また、一部の車種はバルブやカバーなどが一体となっているヘッドライトがあり、ヘッドライトユニットごと交換する必要があります。
ヘッドライトユニットごと交換する場合はバンパーの脱着など複雑な作業があるため、3〜10万円ほど費用がかかる可能性があるので注意しましょう。
【おすすめ商品紹介】ヘッドライトの黄ばみ取り方法

ここまではヘッドライトの黄ばみの原因や放置すると発生する問題について解説したので、次は黄ばみを取る方法を紹介します。
ヘッドライトの黄ばみ取り方法
市販のヘッドライト専用クリーナーを使う
コンパウンドや耐水ペーパーを使ってレンズを磨く
プロに任せる
それぞれ確認していきましょう。
市販のヘッドライト専用クリーナーを使う
市販のヘッドライト専用クリーナーを使うと手軽にヘッドライトの黄ばみを取れます。
ヘッドライト専用クリーナーは、カー用品店やネットでも多数取り扱われています。
手に入れやすく、価格帯も数百円〜数千円と手頃です。
コンパウンドや耐水ペーパーを使ってレンズを磨く
黄ばみが強い場合は、コンパウンドや耐水ペーパーを使ってレンズ面を磨きましょう。
ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生したあと、コンパウンドを使い磨き上げていきます。
耐水ペーパーを使う場合は、水で濡らしながら600〜1200番程度の粗いもので磨き、仕上げは2000番を使いましょう。
どちらもホームセンターやカー用品店などで簡単に手に入ります。
プロに任せる
市販のヘッドライト専用クリーナーやコンパウンド・耐水ペーパーを使用しても黄ばみが取れない場合はプロに任せましょう。
専用の工具や洗浄道具でヘッドライトの内側から綺麗に黄ばみを取り除いてくれます。
プロに任せた場合の相場はカー用品点だと5,000円前後、ディーラーに任せると10,000円程度です。
また、施工時間の目安は30分前後となります。
ヘッドライトの黄ばみ防止におすすめの対策

ヘッドライトの黄ばみの取り方について解説しましたが、事前の防止対策も大切です。
ヘッドライトの黄ばみ防止におすすめの対策
コーティングする
保護フィルムを貼る
黄ばんでからだと手間と費用がかかるので、事前にしっかり防止対策を行いましょう。
コーティングする

コーティング剤を使用すると薄い皮膜ができ、紫外線からヘッドライトを守れます。
また、排気ガスや道路の汚れ、飛び石などの影響も受けにくいです。
ヘッドライトをコーティングするならガラスコーティングがおすすめ。
密着性が高いガラスコーティングを施工すると簡単に剥がれず、長期間コーティングを維持できることに加え、耐久性も向上します。
コーティングの種類やその特徴についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保護フィルムを貼る
ヘッドライトに保護フィルムを貼ることで紫外線や汚れを防ぎ、黄ばみの防止に繋がります。
メーカーによって異なりますが90%以上の紫外線をカット。
新車購入時にフィルムを貼ると、黄ばみや汚れを防ぎつつキレイなヘッドライトを維持できます。
耐久性も5年程度あるため、張り替える頻度もそれほど高くありません。
また、保護フィルムは無色透明が多いため、光量不足や色味の基準で引っかかる心配もなく車検に通ります。
Amazonなどのネット通販を利用すれば、価格も両目5,000円ほどから手に入ります。
ヘッドライトの黄ばみ取りをして安全なドライブを楽しもう!

この記事ではヘッドライトの黄ばみ取りについて車のプロが詳しく解説しました。
車のヘッドライトが黄ばむ3つの原因
紫外線による劣化
排気ガスや道路の汚れ
ヘッドライトの熱によるダメージ
ヘッドライトが黄ばむ主な原因は上記の3つです。
放置していると光量不足や色味の基準を満たさず車検に通らなくなったり、事故に繋がったりする可能性があるため、定期的にヘッドライトの清掃を行い黄ばみを取り除きましょう。
ヘッドライトの黄ばみ取り方法
市販のヘッドライト専用クリーナーを使う
コンパウンドや耐水ペーパーを使ってレンズを磨く
プロに任せる
プロに任せると黄ばみを綺麗に取り除いてくれますが、高額な費用を請求される場合があります。
そこでエクセルコートの「 ヘッドライトクリーナー 」などの市販のヘッドライト専用クリーナーがおすすめ。
手間はかかってしまいますが、プロに任せるよりもかなり安く費用が抑えられるため、ぜひ購入を検討してみてください。