車を購入したばかりの方や長く愛車の艶を維持したい方にとって、ワックスによるボディのケアは欠かせません。
しかし、カーワックスにはさまざまなタイプがあり、どれを選べば良いのか、またキレイに仕上げるための正しい手順がわからない方も多いかと思います。
この記事では、ワックス仕上げの手順、ワックスがけの注意点などを詳しく解説します。
最後にプロがおすすめするカーワックスも紹介しますので、愛車に合ったカーワックスを見つけたい方の参考になる内容です。
この記事のもくじ
車のワックスがけは必要?
車のワックスがけは必要であり、定期的にかけることをおすすめします。
ワックスの主な効果には、車の艶出しと撥水があります。
撥水性によって雨や泥水が車体に付着しにくくなり、艶によって車の見た目がさらにキレイな印象に。
また、紫外線や塩分、酸性雨から車の塗装を守る効果もあります。
これらのメリットから、車を長くきれいに保つためにも定期的なワックスがけをおすすめします。
カーワックスとカーコーティングの違い
カーワックスとカーコーティングは、どちらも車のボディを保護し美しく見せるために使用されますが、性質には違いがあります。
カーワックスは石油系や植物系、動物系などいくつかの種類があり、いずれも車の塗装に艶と保護層を加える効果があります。
しかし、ワックスの効果は比較的短期間で、定期的な再塗布が必要です。
一方カーコーティングは化学的に製造された材料を使用し、塗装面に保護膜をつくることでワックスよりも長期的に保護することができ、紫外線や汚れ、小さな傷から車を守ります。
コーティングの耐久性はワックスよりも高く、数年間効果が持続するものもあります。
ただし、施工には専門的な技術が求められ、コストも高くなりがちです。
それぞれの特性を理解し、車の車種や日常のメンテナンス頻度を鑑みて最適な選択をしましょう。
ワックスの種類
カーワックスは主に3つのタイプに分かれます。
それぞれに特徴があるので、詳しく説明していきます。
固形タイプ
固形ワックスはその名の通り、硬い状態のもので、缶に入ったタイプです。
主成分にカルナバ蝋を使用しているもののほとんどがこのタイプのもので、深い艶と光沢が持続します。
しかし、塗布には少し技術が必要で、均一に塗るには正しい手順や施工方法を守る必要があります。
カルナバワックスについてさらに詳しく知りたい方はこちら
半ネリタイプ
半ネリワックスは固形よりも柔らかく、クリーム状で塗りやすいのが特徴です。
初心者や手軽にワックスがけを行いたい方におすすめで、比較的簡単に塗布できます。
ただし、光沢感は固形タイプに比べて劣ります。
それを踏まえても、メンテナンスに時間が取れない方や、乗車頻度が高く頻繁にワックスがけをしないといけない方に重宝されます。
液体タイプ
液体ワックスはスプレータイプが主で、使用方法が非常に簡単です。
洗車後の濡れたボディに直接吹きかけるだけで施工できるものもあり、洗車時間を大幅に節約できます。
しかし、固形や半ネリタイプと比較して光沢が少なく、ガラス面に付着すると油膜の原因になるので注意が必要です。
初心者もできる!ワックス仕上げのやり方
カーワックスはただ塗布するだけではムラができたり逆に傷ついたりします。
正しい手順で行うことで、ボディ全体が均一に艶のある仕上がりになるのです。
そこで、初めてワックスがけを行う方でもわかりやすい、仕上げ方の手順を解説します。
1.水洗い洗車をする
専用のスポンジなどで水洗いをし、汚れがひどい場合はカーシャンプーを使用しましょう。
とくにタイヤ付近などは道路の塩分や泥が付着しやすいため、丁寧に洗います。
2.キレイな布で拭き取る
洗車後、水滴を残さないようマイクロファイバーなどの布で拭き取ります。
傷を防ぐため、拭くものはボディ専用にし、足回りやタイヤなどを手入れする際に使用する布とは別のものを使用しましょう。
3.塗り込む前の準備
ワックスを塗り込む前に、必要な道具を用意しましょう。
スポンジやマイクロファイバークロス、皮膚が弱い方などはゴム手袋を準備します。
ワックスを塗っている途中で必要物を準備するなど時間をロスしてしまうと、乾きが変わりムラができてしまうため、事前準備が大切です。
ムラを防ぐ方法については、次項の「初心者がワックスをかけるときに注意したいこと」で詳しく解説しています。
4.ワックスを塗り込む
準備ができたらワックスを塗り込みます。
スポンジに少量のワックスを取り、車のボディに小さな円を描くように軽い力で塗り込んでください。薄く均一に塗布することで、後で拭き取りやすくなります。
液状の場合は、直接ボディに吹きかけるのか専用のマイクロファイバークロスなどに塗布するのかを確認しましょう。
また、直射日光の下ではワックスが早く乾いてしまい、均一に塗るのが難しくなるので、日陰で作業すると良いでしょう。
5.ワックスを拭き取る
ワックスが少し乾いたら、別のキレイなマイクロファイバークロスを使って余分なワックスを拭き取ります。
乾く時間はワックスによって変わるため、説明書きを確認しましょう。
拭き取りは軽く円を描くように行い、ボディ全体のワックスを均一にすることがポイントです。
初心者がワックスをかけるときに注意したいこと
初心者の方がワックスがけをする場合、正しい手順以外にも「塗り直しの頻度」や「ワックスムラ」に関して注意が必要です。
塗り直しの頻度
ワックスは定期的な塗り直しが必要で、そのタイミングは車の使い方や置いてある場所によって変わることに注意しましょう。
通常、3ヶ月から半年ごとにかけ直すのが最適です。
とはいえ、車をよく使う場合や、季節によって厳しい天気の中でよく車を使用した場合などは、もう少々期間を短くする必要があります。
また、日常的に野ざらしにしている場合、太陽光や雨の影響を受けやすくなるため、ワックスがけの回数を増やすことを考えましょう。
ムラができやすい
ワックスは塗り方や量を間違えるとムラができやすくなります。
ムラを防ぐためにはいくつかのポイントがあるので、抑えておきましょう。
- 直射日光を避ける
太陽の下ではワックスが早く乾きすぎてしまい、均一に広げる前に固まってしまうので注意しましょう。
- 適切な量を塗布する
ワックスの量が多すぎると拭き取りにくくなり、少なすぎると十分な保護が得られません。
塗布する際は、少量をスポンジに取り、ボディの一部分に薄く均等に広げていくことが大切です。
- 塗る範囲を小さく区切る
ムラなく美しい仕上がりにするため、一度で全体を塗るのではなく、小さく区切るようにしましょう。
- 乾く前に拭き取る
固まり切ってしまうと取れなくなり、無理にすると傷がつく恐れがあります。
プロがおすすめするカーワックス4選
ここまで、カーワックスの特徴やワックスがけの手順などについて詳しく解説してきました。
とはいえ、数多く市場にあるワックスの中からどれを選べばいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、プロが選ぶおすすめのカーワックスを4点ピックアップしましたので、確認していきましょう。
エクセルブライトリキッド【CLEAN EXCEL】
「エクセルブライトリキッド」は、塗って拭くだけで新車のような輝きを保つことができる、液体タイプの万能コーティング剤です。
高分子ポリマー剤により浸透が早く、水に溶解せず耐候性にも優れています。
ボディだけではなくホイールやモール、ヘッドライトなど、車の様々な部分に使用できる多用途性があり、これ1本で車丸ごと1台をキレイにできます。
施工方法も塗って拭くだけなので、ワックスやコーティング初心者でも安心して使用できます。
また、1本で普通車7〜8台に施工できるため、コストパフォーマンスにも優れています。
光鏡面WAX【SOFT99】
「光鏡面WAX」は、ダークやブラックの車体に適したワックスです。
新たに開発された超微粒子パウダーを配合しており、塗装面の細かいキズをカバーしながらワックスがけをすることができ、新車のような鏡面光沢を実現できます。
乾燥や拭き取りの手間が不要なため、手軽に作業が完了するのも作業時間の時短で嬉しいポイントです。
濡れたままでWAX【リンレイ】
「濡れたままでWAX」は、洗車後に水を拭き取りながら簡単にワックスがけができる製品です。
水性のシリコンポリマーを使用しており、タオルにスプレーして拭き取るだけで、防水効果が塗布され、およそ2ヶ月間持続します。
全塗装色に対応しており、車を家族で複数台所持している方などに最適なワックスです。
カーワックス インパクト【SurLuster】
「カーワックス インパクト」は、天然カルナバ蝋を豊富に含んだ高品質なワックスです。長持ちする保護層を車のボディに形成します。
固形タイプのワックスですが、簡単に塗り広げられ、美しい光沢を実現できることから、初心者からベテランまで多くの方に愛用されています。
車のワックスがけのやり方をマスターして艶のあるボディに!
愛車に合ったワックスを見つけて、正しいワックスがけを行えば、艶が持続し、汚れや傷の防止に繋がります。
この記事を参考にしながら、ワックスがけを行ってみてくださいね。