車の窓ガラスに付いた花粉

車に付いた花粉のシミが落ちないときの対処法を専門家が解説


「車に付いた花粉のシミってどうやったら落ちるの?」


「花粉のシミができる原因が知りたい!」


花粉の季節になるとできる車体のシミ。水で洗い流しても簡単に落ちず苦労されていませんか?


落ちないから放置しているとボディが変色し、元の色に戻らなくなるかもしれません。


そこでこの記事では、車に付いた花粉のシミが落ちないときの対処法を専門家が詳しく解説します。


この記事でわかること

  • 車に花粉のシミができる原因

  • 車にこびりついた花粉のシミが落ちないときの対処法

  • 車に付いた花粉を洗車で落とすときのポイント


車体に付いた花粉のシミを落とす方法だけでなく、付けないための対策もしっかり解説するので、ぜひ最後までご覧ください。


車に花粉のシミができる原因

花粉の付いた車

車に花粉のシミができるのは、車体に付着した花粉が水分(雨や夜露)に触れることが原因です。


水分によって花粉の粒子が破壊され、強アルカリ性のペクチンが放出されると塗装内部に浸透しシミとなります。


花粉自体は乾燥した状態ではシミにはなりません。しかし、水分が加わることで塗装に侵食しシミの原因となるのです。


また、できてしまったシミは放っておくと広がり、車のボディの腐食や変色につながる可能性もあります。


車体に付着した花粉が水に触れてしまった場合は、できるだけ早めに対応しましょう。


車内花粉対策について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック

車内の簡単花粉対策5選!カー用品専門店のプロが解説 

車に花粉が付きやすい季節

木から花粉が舞っている

車に花粉のシミができる原因がわかったところで、次に花粉が付着しやすい時期を確認していきましょう。



花粉の種類

飛散時期

ピーク時期

地域特性・補足情報

スギ

2〜5月

2〜3月

北海道ではほとんど飛散しない

ヒノキ

3〜5月

3〜4月

スギ花粉の後に飛散が始まり、時期が重なる

イネ

3〜10月

5〜8月

他の花粉と異なり、長期間飛散する



日本ではスギとヒノキの花粉が多いため、2〜4月は特に車に花粉が付きやすい季節と言えます。


この期間は車で出かけた際は帰宅後できるだけ早く洗車や拭き取りを行い、花粉をすぐに落とすようにしましょう。


車にこびりついた花粉のシミが落ちないときの対処法

車のフロントガラスにこびりついた花粉

花粉に気をつけていても車にシミができることはあります。ここでは車にこびりついた花粉のシミが落ちないときの対処法を2つ紹介します。


車にこびりついた花粉のシミが落ちないときの対処法

  • お湯やドライヤーを使う

  • 花粉クリーナーを使う


それぞれ確認していきましょう。


お湯やドライヤーを使う

ドライヤー

車にこびりついた花粉のシミが落ちない場合、お湯やドライヤーを使いましょう。


シミの原因となる花粉のペクチンという成分が70度以上で分解されるためです。


やかんで沸騰させたお湯(70〜80℃程度)を少しずつ塗装面にかけると、ペクチンが分解されていきます。



また、ドライヤーやヒートガンを使用してシミの部分を70℃程度まで温める方法もおすすめです。


しかし、どちらの方法も高温を同じ場所に長時間当て続けるため、温度調整には注意しましょう。


花粉クリーナーを使う


花粉には専用のクリーナもあります。



花粉は水に濡れシミになると、水で洗い流すだけでは簡単には落ちません。


そこで花粉専用のクリーナーを使いマイクロファイバータオルなどで拭き取ると、花粉のシミやベトベトを綺麗に除去できます。


花粉クリーナーは1,000〜2,000円程度で販売されているため、予算に余裕がある方は購入を検討してみましょう。


花粉のシミは放置していても取れる?

車のガラスに付着した花粉

花粉のシミは放置していても取れる場合があります。


夏場の炎天下は車の表面温度が70℃以上になるため、1時間程度屋外に駐車すればシミが落ちる可能性があります。


洗車がめんどくさいと感じる方は夏場なら屋外に駐車しておくのも1つの方法です。


しかしシミが付いたまま長期間放置すると塗装の劣化や変色に繋がる恐れがあるため、あまりおすすめできません。


花粉が車体に付いたら、洗車や拭き取りはできるだけこまめに行いましょう。


車に花粉を付着させないための対策3選

木から舞う花粉

花粉がシミになると落とすのが面倒なため、できるだけ花粉が車に付着しないよう対策しましょう。


車に花粉を付着させないための対策3選

  • 車は屋内やガレージに保管する

  • 定期的に洗車する

  • 車にコーティングや撥水加工を施す


それぞれ確認していきましょう。


車は屋内やガレージに保管する

車のガレージ

車はできるだけ屋内に駐車するようにしましょう。


出かける際も平面駐車場ではなく、屋内の駐車場に停めるだけでも花粉の付着を防げます。


自宅で保管する際も可能であれば屋根付きのガレージに駐車するのがおすすめです。


車体に付着した花粉が夜露で濡れ、シミの原因となるペクチンが分解されるのを防ぎます。



また、車カバーもおすすめです。カバーをかけると花粉や水滴がほとんど付きません。


ガレージや屋根付きの車庫を用意するのが難しいという方は、安価に準備できる車カバーを検討してみましょう。


定期的に洗車する

手洗いされている車

車を定期的に洗車するのも効果的です。


車に付着した花粉をそのままにしておくと、雨や夜露で花粉の粒子が破壊されシミの原因となります。


できれば週に一度は洗車し、花粉を素早く洗い流しましょう。



とはいえ、アパートなど賃貸にお住まいの方は気軽に自宅で洗車ができません。


アパートでの洗車方法について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック

アパートの駐車場での洗車は迷惑になる?水道がない場合の対処法も解説 

車にコーティングや撥水加工を施す

コーティングされる車

車に花粉を付着させないためにコーティングや撥水加工をするのも良い対策です。


コーティングを施すことで、コーティング膜が花粉の侵食を防ぎ塗装を保護します。


さらに、コーティングは撥水効果や防汚性能にも優れているため、洗車や雨で汚れとともに花粉を流し落としてくれます。


ただし、コーティングを施工しても長期間放置するとシミが取れなくなる可能性があるため、定期的に洗車を行い、花粉が定着する前に洗い流しましょう。



また、車のボディだけでなく車内の花粉対策も大切です。



車内花粉対策について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック

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車に付いた花粉を洗車で落とすときのポイント

洗浄機で洗われる車

定期的な洗車は車に付いた花粉がシミにならないために大切ですが、花粉を洗車で落とすときにはポイントがあります。


車に付いた花粉を洗車で落とすときのポイント

  • 拭き上げる前に水で洗う

  • 花粉をしっかり落としてからワックスは使う


ポイントを抑えて楽に花粉を落としましょう。


拭き上げる前に水で洗う

洗浄機で洗われる車

車に付いた花粉は、拭き上げる前に必ず水で洗い流しましょう。


花粉を落とさずに乾拭きしてしまうと、花粉の粒子がボディに細かい傷をつけてしまう可能性があります。


まずはホースやバケツを使い、たっぷりの水で花粉を優しく洗い落としましょう。


また、拭き上げる際はマイクロファイバータオルがおすすめです。繊維が多くやわらかいため傷がほとんど付きません。


さらに、洗車後は早めに拭き上げ、水滴が蒸発してウロコ汚れが残らないようにしましょう。



フロントガラスにウロコ汚れが付くと視界が悪くなり事故に繋がる可能性があります。



フロントガラスのウロコ取りについて詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック

フロントガラスのウロコ取りの簡単な手順を解説!専門店のおすすめ商品も紹介 

花粉をしっかり落としてからワックスは使う

タオルで吹き上げられる車


洗車後は、花粉がしっかり落ちているか確認してからワックスを使用しましょう。


花粉が残った状態でワックスをかけると、ワックスの成分が花粉を閉じ込めてしまい、シミの原因になります。


まずはたっぷりの水で花粉をしっかり洗い流し、表面の汚れを完全に落としてからコーティングやワックスを施工しましょう。


車についた花粉のシミはできるだけ早く落とそう!

洗浄機で洗われる車

この記事では車に付いた花粉のシミが落ちないときの対処法を専門家が詳しく解説しました。


車にこびりついた花粉のシミが落ちないときの対処法

  • お湯やドライヤーを使う

  • 花粉クリーナーを使う


シミの原因となる花粉に含まれるペクチンは70℃以上で分解されるため、お湯やドライヤーで温めると落ちます。


また、シミを取る作業は面倒なため、できる前の対策が大切です。


車に花粉を付着させないための対策3選

  • 車は屋内やガレージに保管する

  • 定期的に洗車する

  • 車にコーティングや撥水加工を施す


できるだけ花粉が付かない場所に車を保管したり、洗車やコーティングしたりするのがおすすめです。


花粉の季節が本格化する前に、できる対策から取り組んでいきましょう。


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