
ヘッドライトの黄ばみや曇り、破損で車検が通らない危険性!検査基準や除去方法まで解説
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この記事では、ヘッドライトの黄ばみや曇りで車検が通らない理由や、黄ばみや曇りの原因、自分でできる除去方法などを詳しく解説します。また
、プロおすすめのヘッドライトをキレイにするための洗浄用品についても詳しくまとめています。
この記事のもくじ
車検でのヘッドライト検査の基準

ヘッドライトの黄ばみや曇りは、今や車検において重大な問題となっています。ヘッドライトの検査基準が2024年8月から変更され、厳格化されたことが理由です。
今まではハイビームで検査できましたが、新基準ではロービームでの検査が義務化されています。
ロービームの車検基準は、主に光量と光軸の2つがチェックされます。光量は1灯あたり6,400カンデラ以上が基準で、光軸は対向車や歩行者に迷惑をかけない範囲で照射される必要があります。
ヘッドライトの黄ばみや曇りが原因で車検に通らない可能性がある

ロービームは光の拡散が少なく、レンズの状態が光量に直接影響を与えるため、ヘッドライトの劣化が原因で車検に通らないケースが増加しています。
したがって、ヘッドライトの黄ばみや曇りは見た目の問題だけでなく、安全性や法的な観点からも定期的な清掃やコーティングが大切なのです。
ヘッドライトの黄ばみや曇りの原因

ヘッドライトが黄ばんだり曇ったりするのはいくつかの原因があります。主な3つの理由を詳しく解説します。
ヘッドライトの材質
現在の多くの車に使われているヘッドライトは、ポリカーボネート樹脂という軽量で割れにくい素材です。
ガラス製に比べて安全性やデザインの自由度は高い一方で、紫外線や摩擦に弱いのが特徴です。経年劣化によって表面が黄ばんだり曇ったりしやすいという欠点があります。
洗車などによるキズ
洗車時にヘッドライトをスポンジやクロスで強く擦ると、ヘッドライト表面に細かなキズがつきやすくなります。
とくに虫の死骸や砂ぼこりを落とす際に力を入れすぎると、コーティングが剥がれ、黄ばみや曇りの原因となります。
また、シャンプーやコーティング剤の洗い残しも劣化を早めてしまいます。
太陽光の紫外線
ヘッドライトの素材は紫外線に弱く、長時間日光を浴びることで表面のコーティングが劣化しやすくなります。
その結果、透明感が失われ、黄ばみが目立つようになります。
屋根付きの駐車場を利用したり、車にカバーをかけたりすることで、紫外線からヘッドライトを守ることができます。
ヘッドライトの黄ばみや曇りの除去方法

ヘッドライトの黄ばみや曇りは自身でも洗浄でき、定期的に行うことで曇りや黄ばみを防げます。正しい除去手順をご紹介します。
1.汚れを洗浄する
まずは表面の汚れをしっかり落としましょう。
水で流したあと、中性洗剤と柔らかいスポンジを使って優しく洗います。
ここでゴシゴシと強く擦ると細かいキズがつくため注意が必要です。
汚れが残ったままだと後の研磨作業に影響するため、洗い残しがないよう丁寧に仕上げるのがポイントです。
2.研磨紙とコンパウンドで磨く
次に、研磨紙とコンパウンドを使って表面を削りましょう。
まずは耐水ペーパーで均一に磨いていきます。1000番から始め、1500番、2000番と徐々に細かくしていきましょう。
次にコンパウンドで仕上げることで透明感が戻ります。
力を入れすぎると削りすぎてしまうため、水で濡らしながら優しく丁寧に行うのがポイントです。
3.ヘッドライト用コーティングを塗布する
最後にヘッドライト専用のコーティング剤を塗布して、その後の透明感を保ちやすくしましょう。コーティングは紫外線からの劣化を防ぐ役割と、再び黄ばむのを遅らせる効果があります。
塗布は乾いた布に少量とってムラなく広げ、しっかり乾燥させるのがコツです。また、定期的な塗り直しも続けていきましょう。
ヘッドライトの黄ばみや曇りの除去についてさらに詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてチェックしてください。
ヘッドライトの破損でも車検に通らないことに注意

ヘッドライトは曇りや黄ばみだけでなく、割れていたり内部の反射板が破損していたりする場合も車検には通りません。
光量不足や配光の乱れが起こり、前方の視界確保が不十分と判断されてしまうからです。
さらに、水が入り込んで曇りや結露が発生している状態もNGとされることがあります。
軽いヒビでも放置せず、事前に確認と補修を行いましょう。
プロおすすめ!ヘッドライトをキレイにする洗浄用品3選
ここまで、ヘッドライトの黄ばみや曇りで車検が通らない理由や黄ばみや曇りの原因、自分でできる除去方法などを詳しく解説してきました。
自分で除去するためには、除去用のクリーナーやペーパー、コンパウンドなどをの用意が必要です。
そこで、市販にも売られているプロおすすめの洗浄用品を3点ご紹介しますので、購入の参考にしてください。
レンズクリーナー【CLEAN EXCEL】
CLEAN EXCELの「レンズクリーナー」は、ヘッドライトやテールランプ、ドアバイザーなどに使用でき、劣化による黄ばみや白濁、曇りを除去し、新車時の澄んだ状態を目指せる溶剤です。
使用方法は簡単で、付属のスポンジで液剤を塗布し、2〜3分後に濡らしたマイクロファイバークロスで拭き上げるだけです。
液剤は白色ですが、塗布すると黄ばみを吸着して黄色く変色するため、効果が見た目でも確認できます。
また、両側のヘッドライトに約13回使用できるため、コストパフォーマンスにも優れています。
研磨不要で手軽に使用できるため、忙しく時間のない方や初心者の方にも最適なクリーナーです。
魁 磨き塾 ヘッドライトコンパウンド【Prostaff】
「魁 磨き塾 ヘッドライトコンパウンド」は、ヘッドライトの黄ばみやくもりを効果的に除去する専用の研磨剤です。
独自のCCコンパウンドが粗磨きから仕上げまで一度で対応し、透明感を取り戻します。
さらにツヤ出し保護成分が表面をコーティングし、クリアな輝きを長持ちさせるのも特徴です。
紙やすり 耐水ペーパーDRY&WET【SEEK products】
「紙やすり 耐水ペーパーDRY&WET」は、炭化ケイ素により優れた研磨力を発揮する研磨材です。
ドライ・ウェット両用で、ヘッドライトの黄ばみ除去やクリア塗装後の仕上げにも適しています。サイズも使いやすく、DIY初心者にも扱いやすい製品です。
車検に通るようにヘッドライトをキレイにしておこう

この記事では、ヘッドライトの黄ばみや曇りの原因、自分でできる除去方法、おすすめの洗浄用品などを詳しく解説しました。
ヘッドライトは経年劣化により黄ばみや曇りが必ず発生します。そのため、車検に通すことはもちろん、見た目のキレイさを保つためにも定期的に除去洗浄を行うことが大切です。
この記事を参考に、黄ばみや曇りの除去作業を行い、キレイな状態をいつまでも保ちましょう。